新入社員体験研修/2009年  
  高温多湿のアンコール遺跡で清掃活動  
  7日間の研修記録/草刈・草抜き・草運び・草掃き  
 
カンボジアのアンコール遺跡で、
清掃ボランティア活動をしました。
高温多湿の気候のため
日がたつにつれ、
体力はどんどん失われていきました。
それにもかかわらず
危険な虫にも馴れ、清掃技術力も向上し、
現地の人たちとも打ち解け、
メンバーのつながりも深まりました。
多くのことに気付き学んだ研修でした。



2009年10月4日~10月10日
 
 
 

 
     
 
 研修初日  10.4
    
○ 5:30 広島駅発
○ 7:20 新大阪発
○11:25 関西空港発
○14:20 ホーチミン着
○19:00 シェムリアップ着
○20:00 ミーティング



◆明日からの研修への不安と期待
下原 休みの日なのに大勢の先輩方が広島駅に見送りに来て下さいました。ホントに嬉しかったです。
栄保  明日からいよいよ保全活動。私は体を動かすのが好きなので、一生懸命作業をやり抜きたい。こんなことが言えるのは、今のうちだけかもしれませんが…。
河原 カンボジアに来たのだからカンボジアでしかできないことをしたいです。
 研修2日目 10.5

○プレコート遺跡に行く。20人くらいの人が修復作業をしていた。遺跡は焼きレンガだけで建てられているため、セメントを一切使用せず手作業で修復作業を行っている。私たちは見学の後、実習をした。


○アンコール遺跡群の保護管理を担当しているアプサラオーソリティーを訪問する。次に行った保存館では、一般的に公開されていない貴重な石像などを見せていただく。


◆遺跡の保全活動の意義を理解
美甘 遺跡の保全活動の大切さを感じることができました。
下原 のみと斧でレンガを削るのは難しかったです。
大菅 アプサラオーソリティで驚いたのは、ISO14001を取得していること。手作業ですから驚きです。
  
 研修3日目 10.6

○アプサラオーソリティの方から、「今、皆さんに望んでいる保全活動は清掃です。各遺跡で地元の清掃スタッフと一緒に清掃活動してください」と言われた。遺跡周辺の保全活動を行っているスタッフは3000名。それが300名くらいのグループに分かれ、さらに8名程度のグループとなって清掃活動をしている。


○清掃場所に到着すると現地のグループに入った。清掃内容は草刈・草抜き・草運び。午前中は地元の方とのコミュニケーションが不足していたので、午後はもっと積極的に行動することにする。



◆想像を絶したハイレベルな草刈と草運び
栄保 虫対策のため長袖・長ズボンで作業をしたので、草刈を開始してから30分も経たないうちに汗が滝のように出てきました。
美甘 見たことのない道具で草を刈り、ハンパでない量の草を大きな敷物で運びます。想像以上にハイレベルな作業でした。
下原 栄保君と交互にナタを使ったのですが、かなり下手だったらしく現地の方の爆笑を買いました。2人ともなかなか上達しなかったので、午後からは草の運搬係に回されました。
蟻が大敵でした。奴らは日本のものより大きくカラフルな色をしており、すぐ噛んできました。しかも、群れで服や靴に侵入してくるので被害は尋常ではありませんでした。


◆現地の人とのコミュニケーションに苦心 
下原 現地の人とのコミュニケーションで言語の壁にぶちあたりましたが、ジェスチャーと笑いでなんとか乗り切りました。
大菅 現地の人はクメール語のためコミュニケーションがとりにくく、草をどこに運ぶのか、回収してはいけない草はどれなのか疑問だらけの一日でした。
  
 研修4日目 10.7

○朝の草抜きが終わると、私たち全員がナタを持ち地元の方と一列になって草刈りをする。


○午後は、疲労のあまり言葉も交わすことができなかった。地元の方とは、不思議なくらい仲良くなる。



◆ナタは少し使えるようになったが、筋肉痛が心配
清掃開始2日目にして、草刈りのナタを貸してもらいました。刈り方のコツがわからず、しかも低姿勢での作業でしたので筋肉痛が心配です。
午後の作業開始前に、日本では見たこともない大雨(スコール)に遭いました。すぐに晴れたので湿度はあがるし、靴はビチャビチャになるし、苦戦しました。
大量のアリにかまれました。パンツの中まで入ってきたらどうしようと焦りました。今日はカンボジアの人たちと少し話すことができました。
今日は作業コンディションが悪かったため、とても大変でした。そのため、皆の体調の変化に目を配りながら作業をしました。無事に1日の作業を終えたときには、ほっとしました。
  
 研修研修5日目 10.8

○昨夜、各自でマッサージをしたりアイシングをしたりしたが、全身の筋肉痛と疲労は取れなかった。そのため、今日は声を掛け合って交代で休憩をとることにする。


○地元の方とは、いつものように和気あいあいとした感じ。当初はいろいろ指示を仰いでいたが、このころは、何をどうすればよいかわかるようになり、褒められることも増えた。



◆筋肉痛と手にできた水ぶくれに苦戦
体の節々が痛い。手にできたマメが潰れて新しいのができそうなのも辛いです。
気温が高く、立っているだけで何度かクラクラしました。そんな中で頑張ることができたのは、みんなが1人ひとりの体調を気遣い、誰かが辛いときは交替して休憩をとるようにしたからです。
現地の人たちと作業するのが楽しくなってきました。
「現地の人たちは毎日この作業をしているのに、自分はどうして弱気になるのだろう」と思いました。
 研修6日目 10.9

○今日は清掃活動の最終日。TVでしか見たことのないサソリとタランチュラが出てきた。こんな危険な生物にも慣れてきたが、体調だけはどうにもならず気力だけで動いている状態だ。


○ボランティア活動終了後、アプサラオーソリティから感謝状が1人ひとりに贈られた。


○私たちの清掃活動はお昼までだったので、『日本のお菓子を一緒に食べよう』と地元の方と約束し、お昼の休憩時間にお菓子パーティを開催した。



◆現地の人たちとのお別れ会が最高の思い出
今日は朝から体調は良くありませんでしたが、最終日ということもあり、気合を入れて作業に取り掛かりました。
作業する前は、「今日頑張れば日本に帰れるぞ」と思いましたが、作業が終了したときには、これで現地との方ともお別れかと寂しくなりました。
一番恐れていた腹痛が昨夜から本格的に悪化してきましたが、薬でなんとか持ち直しました。
お菓子パーティには通訳がいたので、いつもは聞けない話をすることができました。年代的に近い女性が多かったので、カンボジアで人気のある人のタイプや一緒に食べたお菓子のことで盛り上がりました。研修で一番の思い出になりました。
現地の人は、この仕事が明日からもずっと続きます。尊敬の念が湧いてきました。
カンボジアに来た頃は、ちょっとした虫が出てきてもギャーと叫んでいましたが、だんだん慣れてきて、虫を捕まえ地元の方に近づけてビックリさせることもできるようになりました。
 研修7日目 10.10

○昨夜21時にカンボジアを出国。


○7時20分やっとの思いで関西空港に到着、出国ゲートをくぐったとたん、みんなトイレへ直行した。ホッとして体調が一気に悪くなったのだろう。


○8時頃特急に乗り、新大阪で新幹線に乗り換えて広島駅に向かうことにしていたが、時間を確認していなかったため、お迎えの時間に間に合わなくなるという事態が起きた。そこで、新大阪駅に着いたら6分で新幹線に乗り換えることにする。新幹線はなんとか間に合ったが、残念なことに席には座れなかった。


○10時50分に広島駅に到着。急いで改札を出ると、たくさんの方がお迎えに来られていた。この瞬間、『広島に帰って来たー』という気持ちでいっぱいになる。



◆体調が最悪に!
日本に帰れるという安堵感からみんな一気に体調が崩れ、正露丸がすべてなくなりました。
機内食さえ食べることができないので、何か変な病気にかかったのではないかと心配になりました。
研修に行く前は絶対ケンカするだろうと思っていましたが、みんな仲良く帰ることができました。帰りの飛行機と新幹線のことは、疲労のあまり覚えていません。広島駅に帰ってきたとき、たくさんの方がお迎えに来て下さっており、たいへん嬉しかったです。
 ~研修で心に残ったこと~


◆出発前、「私たちは一致団結して目的を果たし、元気に帰ってきます」と言いました。残念ながら元気に帰ることはできませんでしたが、一致団結し協力し合うことについては目的を達成できたと思っています。


◆現地の方との間に言葉の壁はありましたが、ジェスチャーなどを使って一緒に笑い合えるようになりました。また、寝る前に簡単な挨拶の練習をして、次の日に実践したこともあります。現地の方との出会いは一生の思い出になるだろうと思っています。


◆当初、草刈は楽だろうと思っていたのですが、予想に反して日に日に厳しさが増していきました。その一番の原因は高温多湿の気候です。何をしなくても汗が滝のように出ました。常時、中腰で草を刈っていくのもきつかったです。帰国して思い返すと「大変だけど、いい経験をしたな」と感じますが、現地ではそんな余裕は全くありませんでした。


◆このようななかで現地の人たちと仲良くなれたことは、最高の喜びでした。また、日頃はつながりのなかった同期の仲間と助け合って研修を乗り切ったことは、今後の人生で必ず役に立つと思っています。



◆最終日に近づくにつれ体力がなくなっていきました。当初、易し過ぎる研修ではないかという不安がありましたが、今では、研修名から受ける印象よりもはるかに厳しい研修だったと思っています。


◆このような厳しい研修を通して得られたものは、言葉の壁を越えて現地の人たちと一緒に作業できたことと、メンバーの気持ちのつながりが深まったことです。


◆自分が予想していたよりも何百倍もつらい研修でした。身体全体が痛いし、アリやいろんな虫にくわれて痒いし、気分がどんどん落ち込んでいきました。ところが、現地の方々はこの作業を365日、楽しそうに続けています。それを見て、前向きに清掃に取り組むことを忘れていることに気付きました。みんなで力を合わせることの大切さ、毎日続けることの大切さ、笑顔で取り組むことの大切さを学びました。少しだけ人として成長できたように思っています。


◆当初、現地の方に話しかけることができず、打ち解けるのに時間がかかりましたが、自分から話しかけているうちに少しずつ仲良くなれました。



◆自分たちが企画・提案した研修という思いがあったため、厳しい作業を乗り越えることができたと思っています。最初のうちは草抜きなら簡単という気持ちがありましたが、そんなことを一瞬でも思った自分を怒りたくなるほど作業が過酷で、体力・気力・精神力のなさを情けなく思いました。


◆地元の方たちは、毎日、笑顔で真剣に作業をしています。その姿をみて、「どんな仕事にも辛いことがある。その中でやりがいを見つけ笑顔で真剣に取組むことが一番大切」ということに気付きました。


◆当初、現地の方とのコミュニケーションは泣きたくなるくらい取れませんでしたが、お互いに『話したい』『どう思っているのか知りたい』『話しかけてみよう』という気持ちになったので、日に日に関係が良くなりました。それと合わせてメンバーの絆も強くなりました。このような体験は、『チャンス』と『気持ち』がなければできないことです。チャンスをいただき深く感謝しています。
 
 
<研修初日>

これから出発

カンボジア空港、やっと着いたぁ~
<研修2日目>

遺跡の修復方法を勉強中

焼きレンガのつなぎの作り方

修復に使うレンガを整形

アブサラオーソラリティの
組織活動学習中
<研修3日目>

30分も経たないうちに汗びっしょり

問題の草刈ナタ

めっちゃ重たい草の運搬

こんなに刈って運びました
<研修4日目>

腰と腕にくるナタでの草刈作業

ちょっと休憩、疲れたぁ~
<研修5日目>

アンコールワット前で草抜き中

アンコールワット入り口前で
<研修6日目>

ギャー。さそりだぁ~

お世話になった通訳のリアットさん

地元の人たちとお菓子パーティ
<研修7日目>

帰れるという安堵感から
みんな一気に体調が崩れました

お迎えありがとうございます
/7日目
 
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